2015,5.1

アジア文化造形学会設立にあたって

                   
 
アジア文化造形学会会長
                            日原もとこ

 本学会は本年三月末に日本学術会議へ、新学会名「アジア文化造形学会」と新会長名の変更届を提出し、正式に受理されたことをご報告致します。
 新学会の発足を同胞として心よりお祝い申し上げます。

 この度、原則論に基づく会員一同の熱き信念によって、ついに、重たい扉は開かれ、新風が吹き込んで参りました。

 新米会長の私は、及ばずながら、日本学術会議が推奨する学会のあるべき姿は:明るく、自由闊達、ガラス張りをモットーに一年間限りの座に就き、働かせて頂く所存でございます。

 また、会員全員は平等の発言権を持ち、学会運営は会則に基づき重要事項の議決は総会の意思決定が最優先されることを誓います。

 先ずは新学会の中核となるスタンスですが、旧名「アジア民族造形学会」の理念、すなわち、アジア各国における、庶民生活文化に軸足をおいた研究 を引き継いで参ります。

 次に、大改革の目玉は、入会費免除と年会費は一挙に従来の1/3となる3000円とし、ハードルを下げて若い研究者や学生にも入り易く、定年退職後の研究者にも継続頂けるよう配慮しました。

 また、お気付きのように、旧名「アジア民族造形学会」からは「民族」の二文字が「文化」に入れ替わりましたが、その狙いには、少なからず大きな意味があるのです。

 「文化」の二文字は、より緩やかな概念なので、更に多くの分野からの研究者や造形分野の専門家にご参加いただけると考えました。

 ここで、末筆ながら一言、新米会長の思いを添えさせて頂きます。

  わが国日本列島は四方、海に囲まれた島国であり、南北に長いため、亜熱帯から亜寒帯迄の多様な地理的風土環境が存在します。

 その中で人々は、自然の恵みを利活用しながら、創意工夫と努力を重ね、夫々に土地固有の有形無形の地域文化を残してきました。

 こうした生活に根付いた足跡の集積こそが、日本の心を形成し、技が磨かれ、日本文化の原点になり得たと信ずるものです。

 本学会は同じくアジアの一員として、軽んじられてきたアジア諸国の庶民文化にも目を向け、連携交流しながらあるべき姿を探りたいと願うものです。

 さて、新学会会員の皆様、

私たちは生活者としての視座で、新しく開かれた学術、造形研究の道をともに歩み、花を一杯に咲かせていこうではありませんか!